木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
8月3日 「企業の赤字は」
企業の赤字は、人間でいえば、体から血が出ている
状態です。
「すぐ止めなければ、出血多量で死んでしまう。赤字は
罪悪だ」と、幸之助はいつも激しく叱っていました。
日々努力を重ね、あと一歩で完成する仕事も、止めを
刺す努力を怠れば、瞬時に無に帰してしまうものです。
来月赤字をなくすと言っても、赤字経営者には明日は
ないのです。
経営は真剣勝負だと、繰り返し教えられました。