安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

1月5日   新年の解

新という字を知らぬ者はない。
然し新という字の真の意味を解する人は案外少い。
元来この字は「辛」と「木」と「斤」との組合せである。

辛は努力を意味し、斤は木を斬る「まさかり」、「大をの」であり、これで木をきること、それから「斤斤」といえば明らかに見わける、又いつくしむ(慈愛)の意がある。
即(すなわ)ちよく木を愛し育て、それを努力して加工し、新-あらたなものにして活用するということを表すものである。
こんな深い正しい意味を知らないで「あたらしがりや」など、目先の変った、ものめずらしいということに軽々しく解するのは、とんでもないことである。
本当に新しくするのには大した用意と努力を要するわけで、新人などざらにあるものではない。
年の始に勉強せねばならぬことは、先(まず)以(も)って自己をどう維新するかということである。

 

福岡市東区香住ヶ丘 リフォーム専門店 株式会社 キョウエイホームより