安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

3月3日 

女人五徳女人に五徳というものがある。

第一は「平素人と争競せず」。
武家社会で婦人に社交を戒めたことには深い意味がある。
とかく無教養な婦人ほど社交に出ると他人と比較争競したがるからだ。
人と争い競わぬというのは男女を問わず大切な徳である。

第二に「苦難中怨言(えんげん)無し」。
苦しみ悩みうらあの中にあって怨み言を言わない。
或る人が会社に辞表を出して帰って来た。
妻に一言、「辞表を出したよ」と言うと、彼女は言下に「それじゃまたお好きな魚釣りができますね」と言ったという。
これは嬉しい。
かくあるのが本当の女性だ。

第三は「飲食を節す」。
これは美徳だ。
牛飲馬食の女性ではいささか興が冷める。

第四が「事を聞いて驚喜せず」。
激情を露(あらわ)にせずに、しっとり落着いているのがよい。

第五は「よく尊敬す」。何事によらず尊敬することを知るというのは貴い徳だ。
人間はこれあるによって進歩する。

福岡市東区香住ヶ丘 リフォーム専門店 株式会社 キョウエイホームより