安岡正篤 一日一言
心を養い、生を養う
3月4日
但惜身命と不惜身命
お互いがこうして生きている。
考えてみれば、これくらい不思議なことはない。
この悠久なる時間と、この茫漠(ぼうばく)たる空間の中にあって、たまたま時と所を一にしてこうしているという、こんな不思議なことはないということがわかれば、この現実、この利那(せつな)、この寸陰(わずかの時間)、この場、この身というものが、何よりも大事なのである。…
無限に愛惜(あいせき)すべきものになる。
これを「但惜身命(たんじゃくしんみょう)」という。
それを把握するためには、取りとめのない日常の身命などは、値打ちがない。
これは不惜身命(ふしゃくしんみょう:身命を惜しまぬ)である。
真に道を得るためには、それこそ不惜身命でなければならない。
何が故に身命を惜しまぬかといえば、但惜身命-本当の身命というものを限りなく愛するからである。
真の自己・真の存在というものを限りなく愛着するが故に、この取りとめない、はかない、迷える身命など、問題ではない。
命がけで命を惜しむ。
但惜身命なるが故に、不惜身命。
不惜身命にして、但惜身命にな
福岡市東区香住ヶ丘 リフォーム専門店 株式会社 キョウエイホームより