三学戒/安岡正篤一日一言0403
少(わか)くして学べば荘にして為(な)すあり。
荘にして学べば老いて衰えず。
老いて学べば死して朽ちず。…
(佐藤一斎 言志晩録)
若い者の怠けて勉学せぬ者を見る程不快なものはない。
ろくな者にならぬことは言うまでもないが、まあまあよほどのろくでなしでなければそれ相応の志くらいはあるものである。
壮年になると、もう学ばぬ、学ぼうとせぬ者が随分多い。
生活に逐(お)われてだんだん志まで失ってしまうのである。
そうすると案外老衰が早く来る。
いわゆる若朽(じゃっきゅう)である。
能(よ)く学ぶ人は老来ますます妙である。
ただし学は心性の学を肝腎(かんじん)とする。
雑学では駄目である。
細井平洲(へいしゅう)も敬重した川越在の郷長老、奥貫(おくぬき)友山の歌に「道を聞くタに死すも可なりとの言葉にすがる老(おい)の日暮し」と。
福岡市東区香住ヶ丘 リフォーム専門店 株式会社 キョウエイホームより