器量と辞令/安岡正篤一日一言0508
「あれは器量人だ」という言葉が通俗用語になっておりますが、これは人間の具体的存在を器という字で表現しているもので、人間の大きさ、深さを量(はか)る言葉として用いている言葉であります。
あれは頭が良い、よく出来る。
けれども人を容(い)れない。…
人を用いる量がない。
深みがないなどといわれる人があります。
度量、器量ということが良く考えられなければならないわけです。
もう一つ人物の応対辞令という言葉がありますが、応対というのは、いろいろな問題に応じてきびきびと処理してゆくことであり、辞令とは事に対して自分の考えを適確に表現してゆくことです。
この応対辞令は大変大事でありますが、にわ俄か仕立てではどうにもなりません。
結局平素の修業に侯(ま)つほかはないのであります。
福岡市東区香住ヶ丘 リフォーム専門店 株式会社 キョウエイホームより