安岡正篤一日一言

慈悲の菩薩/安岡正篤一日一言0515

私は子供の時からお地蔵さんが好きであった。
年をとった今日でも旅の途次、ふと地蔵像を見かけると、足を停めて拝(おが)む。
地蔵さんは釈迦仏(しゃかぶつ)没して、彌勒(みろく)仏のまだ世に出でたまわぬ所調(いわゆる)無仏時代に現れて、千体地蔵といわれるように、様々の形を取って、罪苦になやむ衆生(しゅじょう)を済(すく)わんと努力する慈悲の菩薩(ぼさつ)である。
一王は発願(ほつがん)して早く成仏(じょうぶつ)せんことを望んだが、一王は発願して永く罪苦の衆生を救いたく、その為には自分が成仏できなくともよいとした、所調悲願に徹したのが即(すなわ)ち地蔵菩薩である。
地蔵さんほど衆生に親しまれているものはない。

福岡市東区香住ヶ丘 リフォーム専門店 株式会社 キョウエイホームより