人生には、必ず幸福になれるという決め手があるのだろうか。だれしもが、こうした決め手を求めながら、そのじつ、見つけだすことができずに、あきらめているのではなかろうか。
この問題について、あらゆる階級の人々に会って指導してみたり、すべてを自分が行ない試してみて、ぎりぎりのところ最後はこれに尽きると信ぜられることが一つある。
それはこういうことだ。自分勝手な行動や、気ままな思いを捨てて、まわりに起こってくるさまざまな問題を、素直に受け取る、という生き方をすることである。
たとえば、暑い夏がやってくる。夏の好きな人もあれば、きらいな人もあろう。しかし、いずれにしても、暑さを部分的に調整することは出来ても、おしのけてしまうことはできない。
つまり、天候とか気候とかいうものは、最後のところは、人間の力ではどうにもならぬものなのである。この分かりきったことが、あんがい分かっていないので、そこから不幸が起こってくるという面があるのである。
雨の日には、雨は降るのであるから、いやがり、ゆううつにしているよりも、よろこんで雨を受けてゆくところに、その日の愉快な生活が作られてゆくのである。
以上は、天候とか気候とかについてだけ述べたのであるが、何のためにこうした例をあげたかというと、実はこれらのことが、人生のすべてにあてはまるからである。
大阪船場の、ある大商店の社長は、でっちからたたき上げて、今日の繁栄を築いたのだが、先日、私にこう語った。
「自分の今日あるのは、まったく家内のおかげです。これまで自分は、世の中の荒波にもまれて、ひどい目に何度もあいました。大きな損害を受け、一家が危機にさらされたことも、いくらもあります。しかしそうしたときに家内は、少しも暗い顔をしませんでした。この女はばかではないかと思われるほど、にこにこしているときもあったのです。しかし、家内のこの心持が、どれくらい自分を勇気づけてくれたかしれません。おかげですべての危機を、切り抜けて来ることができたのです」
彼女は夫の仕事が、マイナスの経済になっても、それをいやがらずに、受けてゆくだけである。貧乏であるとか、マイナスになったとかいうようなことも、回避し、おしのけようという気持よりも、天候、気候を迎えるときと同じように、喜んで受けたとき、夫にその点が反映し、勇気が出てよい知恵も生まれ、乗りきれるようになったのである。
暴風雨とか夏の暑さ、冬の寒さを迎えるときのように、一方的に自分の側だけの見方を捨てて、それらを迎え受けるという心になるとき、事情が好転し、相手も変わる態勢になる。その生き方を中心にして、それぞれにふさわしい幸福への道すじが存在するのであるが、正しいものは、すべて一つの根本から出てくるのである。それはわがままを捨てるということだ
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