気づいたことは行動に移そう

持ち前の明るさが魅力のO氏は、「気づき」を疎かにせず、即実行を心がけている経営者の一人です。建設設備工事に携わるO氏は、ある日曜日、早朝三時過ぎに目が覚めました。通常より早く目が覚めてしまったものの、〈そうだ、あの仕事をやってしまおう〉と思い立ち、翌日の打ち合わせのための資料を作成しました。

翌日、朝から緊急対応の電話が鳴り、現場に直行。その後も別の顧客から連絡が入り、午前中は一度も会社に戻ることができませんでした。それでも、前日に資料作りを済ませていたお陰で、午後にはスムーズに打ち合わせを進めることができたのです。

O氏は、日々の仕事の中で、こうした体験を幾度も重ねているうちに、即行の実践の大切さを実感するようになりました。他にも、車で移動中に道路の溝から水が溢れていることに気づき、Uターンして戻ったところ、水道管が破裂していたことがありました。すぐに水道局に連絡をして、大惨事を防ぐことができたのです。

「気づきは宝。即行動に徹していけば、必ず物事は好転する」とO氏は実感を込めて語っています。最近ではますます勘が冴え渡り、仕事上の決断にも磨きがかかってきたといいます。

経営者には勘が必要です。一つの商品を見て、「これは売れそうだ」「今はやめておこう」といった勘が働くかどうかは、経営者にとって必要な能力の中でも、特に重要なものといえます。

純粋倫理を学ぶ経営者の中には、先のO氏のような体験を持つ方がたくさんいます。直観力はどのように養っていけばよいのでしょう。

「気がついても、いっこうに手を出さず、強情をつっぱって、なまけ心、心配性が面(かお)を出して、せっかくのチャンスを取りにがす。世の中には宝の山に入りながら、素手でぶらぶら引返す人が、どれだけあるであろうか」(『万人幸福の栞』第一条)

日常生活の中での気づきは様々にあるものです。それを活かせるかどうかは、行動に移すか否かにかかっています。

ニュートンは、「質量のある物は、ほかの物を引き付ける力(引力)を持っている」という万有引力の法則を発見したことで知られています。ニュートンは、地上の引力が、月などに対しても同様に働いている可能性があることに気づいたとされています。その着想に基づいて、科学的な研究を行ない、万有引力の法則を発見するに到りました。「気づき」と「行動」が、偉大な発見に結びついたのです。

天からの指令である気づきを真摯に受けとめ、小さいことこそ大事に、行動に表わしていく。〝なまけ心〟や〝心配性〟が面を出す前に行動に移すことで、心は澄んでいく。その明朗な心に、さらによい気づきがある――。この好循環を作るのが即行の実践です。

即行と明朗は、相関関係にあります。即行により明朗な心が高められ、明朗な心境から、さらに気づきが洗練されるというサイクルを構築していきたいものです。

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