木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月6日 「一念を定める」
松下電器は、昭和七年四月、貿易部を新設し、
自らの手による輸出事業に着手しました。
幸之助三七歳の時です。
当時の担当部長は、
「貿易の経験者は一人もおらず、英文タイプも入手するのに、
数ヵ月かかったが、商社に依存せず、自ら市場をつかむことから始めた」
と。そして、三年後には、松下貿易株式会社を設立。
「一念を定めれば、中小企業でも、その気になれば誰でもできるよ。」
幸之助は、こうして戦前から世界市場へと大きな夢を膨らませていました。
普通の人ならば手っ取り早く、商社に頼る。
しかし、自らの手でやることにより血肉となり自分のものになる。
一念を定め、取り組みます。
感謝