木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
1月28日 「お得意先に教えてもらった」
幸之助は、創業当初、自ら商品を研究・開発し、自ら製造し、自ら
販売にあたっていました。
「木野君、商売とはうまく出来てるで。僕は電気のことはまったく素
人だったので、これ、なんぼで売ったらいいのでしょうか。問屋さん
のご主人や番頭さんに教えてもらって、商売してきたんや。その時、
商売のコツを会得したのは、君、真実を訴えるということやったで」
これが、松下電器の当初の商法でありました。
そして、この真実を訴えるという考え方が、経営の神様を創ったの
です。