木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の三六五日』
―この時代をいかに乗り切るか―
1月31日 「悩んで一睡も出来ない日もある」
幸之助は、ある日、はっと気づいたのです。
人間、何の問題もないことを望むのは当然ですが、
やっかいなことに人間は、何か悩みがないと、
生きる張り合いがなくなってしまうものだ、と。
それは、悩みを解決出来るのは人間だけだからです。
「悩みを解決するために、人間は生れてきたのだと考えるようになって、
初めて本当の意味で生きる元気が出た」
と喜んでおりました。