木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
3月16日 「失われた利益」
「君がやっているから、うまくいかないと考えたことがあるか。
他の人だったら、もっとうまくやってるかもしれへん。
そのぶんだけ会社に損をかけてるんやで」
と、幸之助は言いました。
ドラッカーの言う「失われた利益」です。
愚人である私は、幸之助という偉大な師のもとで暮らしなが
らも、少しも真理をつかんでいなかったのです。
私の心の中には傲(おご)りがありました。
傲慢は会社を潰すのです。