大野の殿様は、昔は、四ヶ浦の方に領地があった。
そこで鯖がたくさん取れたので年貢代わりに収めた。
それで、殿様は、次の令書を出した。
… 「お前らの田植えの時は、何もおいしい物を食べずに働いたから、
脂ののった鯖を、食べると、身体の為によいぞ」
その令書を見た町中の魚屋が、半夏生に竹串にさした鯖を、
一度売り出した。また、農民もこの日は魚屋に、自分の家
の人数分だけ予約した。
「半夏生」は、一年で日が一番長くなるのは夏至で、
その日からかぞえて十一日目が、半夏生である。
農家では、この日を田植えの終期と考えた。
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という事で、
福井から焼き立ての鯖の丸焼きを送って頂き
お世話になりましたお客様へ配りしました。
脂がのっていて大好評です。