倫理法人会は、企業をよりよく発展させていくために、「経営者モーニングセミナー」をはじめとする様々な学習と実践の場を提供しています。
縁あって入会し、モーニングセミナーなどに参加し、学びと実践により会社内における問題を解決して、更なる発展を遂げた人でも、初めから純粋倫理というものが経営に役立つと信じていたわけではないでしょう。
企業経営をよりよくするための学びが巷には溢れていますが、学ぶ人はそれらの効果への懐疑を少なからず持つものです。どんなに素晴らしい体験談を聞いても、ウチの場合は状況が違うと片付けてしまえばそれまでです。
では、学びを活かし、企業をよりよくしていくには、何が大事なのでしょうか?
ひとつには「常に挑戦し、豊かな試行錯誤を繰り返しているか」ということです。自分の経験知や知識に安住していると、経営者としての成長は止まり、当然企業も発展しません。問題は、安住していることに気づかないことです。事業を推進していくことは、今までの手法を進めるにしても、新しい道を切り開いていくにしても、思い通りにならないことのほうが遥かに多いでしょう。
その中で、自分の過去の経験則からいったん離れ、試行錯誤を繰り返していると、大事なものに気づく感性が磨かれます。物事の本質を見極める目が養われるのです。
学びを活かしていくために大事な二点目は、「軽やかな行動力」です。学んだことはとりあえずやってみようと、行動に移すことです。また、ここで大切なのは、学んだことが得手であれ苦手であれ、そのままやってみることです。
経営者は総じて行動力があります。しかし一歩間違うと、自分の得意なものばかりに走りがちです。それは本当の軽やかな行動力ではなく、自己満足に過ぎません。自分に起こった問題は、往々にして自分が苦手として先送りにしてきた結果として起こるのです。
学びを活かすために大事な三点目は、「真摯に本気で取り組むこと」です。モーニングセミナーなどに参加していても、それを付き合いや気の合う仲間との交流の場だけにしていては、惜しいのです。毎週モーニングセミナーに同じように参加していても、本気で学んでいる人とは膨大な差が出てしまうでしょう。
倫理法人会の三十数年に及ぶ歴史の中で、多くの経営者がその本気の実践で苦難を乗り越え、企業を発展させてきました。自社発展の可否は、本気でやったか、やらなかったか、だけなのです