苦難を受けとめ自らの運命を創る

皆さんはこのような事実をご存知でしょうか。「運命は自分が創る」ということを。それを知ったなら、今以上に喜び勇んで事にあたっていくことができるでしょう。
人の一生や日々の生活は、私たちを取り巻く「不可抗力」に左右されるものではありません。その人の断乎たる姿勢(生き方、考え方)によって運命が切り開かれていくのです。
「宿命」とは、変えることのできない定めで、男性・女性に生まれたことや、今の時代に生きていることなどが挙げられます。一方で「運命」は、巡り合わせであり、いかようにでも変えられるのです。宿命に心から感謝し、そして運命を切り開くことが肝要です。
運命は、過去に基づく現在の自分が創っていきます。原因のない結果はありません。火を点けたから燃え上がり、種を蒔いたから、芽を出し、花が咲き、実がなるのです。人生や経営においても同じことです。災い転じて福となすというように、いかなる原因であっても、それを良き結果に導いてこそ真のリーダーといえるでしょう。
そして、目的を定めたなら、終始一貫してやりぬくことです。それは一日一回でよいのです。できるまでやめないことが、成功の秘訣です。今の境遇を「すべてこれがよし」と受け入れて、生活を正しい軌道に乗せ、まっしぐらに仕事に励む時、運命は切り開かれて不運から幸運へと変わっていくのです。
努力すれば、すべてが実現できるのです。運命も境遇も、すべてを自分の努力で切り開いていけるのです。努力がすべてであることを自覚して、真摯に取り組んでいくのです。
ここで成功と虚無のサイクルを確認しておきましょう。
成功のサイクルは、やる→意欲→可能性の拡がり・希望→肯定の思想→成果の追求→自信へとつながっていきます。
虚無のサイクルは、やらない→自己嫌悪→不満の合理化→否定の思想→やれない→無力感・虚無感で、虚しいものとなってしまいます。
すべては「やればできる」「やらなければできない」のです。
運命を好転させる秘訣は何でしょうか。それは「わがまま」を取り除き、明朗(ほがらか)な心境を培っていくことです。わがまま勝手な心や行ないを反省し、「自分が」というエゴイズムの姿勢を改めていくことです。灯火に虫が集まるように、人もお金も情報も明朗な心に招き寄せられてきます。心が明朗であってこそ、運命も境遇もそのように明るく変わっていくのです。
明朗に徹するには、苦難観を確立させておくことが重要です。苦難は、親身に己を思って突っかかってくる「正義の友」なのです。苦難の原因は自分にありと受けとめ、しっかり反省して明るく進みましょう。
苦難は人を向上させます。気づきや閃きを大事にして実践を図るのです。苦難は必ず繰り返しやってくるでしょう。それでも明るく受けとめていく時、幸運の神が微笑むのです。