チャレンジの連続が目標を現実に導く

チャレンジとは挑戦、物事に挑む姿勢です。皆さんは、未知なるものに勇気を持って挑んでいるでしょうか。何に挑むかは人それぞれに異なっていることでしょう。
プロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎氏(80歳)が、世界最高峰エベレスト(8848メートル)の世界最高齢登頂記録を塗り替えたことは記憶に新しいところです。
三浦氏は、2003年、当時の最高齢となる70歳でエベレストに登頂し、75歳だった2008年にも再登頂。今回は3度目の挑戦でした。
頂上に立った瞬間を振り返り「人生、諦めなければ夢は実現できる。素晴らしい宝物をもらった」と述べ、世界最高齢での記録達成については「高齢化社会だが、年齢に負けてはいけない。80歳はまだ、人生のスタートである」と語っています。
三浦氏の言葉は、何歳になっても自分の夢をあきらめないこと、情熱を持って目標に取り組むことを強く訴えています。そして、健康、体力、気力を持ち続けてやりきることの肝要を私たちに教えてくれました。
足首に重りをつけたり、ザックを背負って講演したりと日常生活から目標に向けてコツコツと努力を積み重ねて登頂に挑んだ氏の姿勢は私たちも学ぶことが多いでしょう。
 超高齢社会に突入している日本ですが、高齢者はもちろん、すべての人たちに勇気と希望を与えてくれました。
政府は、大自然の中で人間の可能性にチャレンジした冒険家を表彰する「三浦雄一郎記念日本冒険家大賞」の創設を発表しています。
会社は、社長の器の大きさ以上にはならないと言われています。まず経営者が明確な目標を確認し、今期の目標実現に向って挑んでいくことです。目標というのは、現在の延長戦上にあります。今までやらなかったこと、出来なかったことを誠実・堅実にやっていくのです。
さらに、社員にも目標実現を徹底させましょう。社内の掲示板に張り出しておけば、忘れずに行動に移すことが出来ます。一人ひとりが何を目標にして挑戦しているかを経営者が把握しておくことも大切なのです。
「目標なくして人生を歩く者は、あたかも大海を舵なくして渡る船のようなもの」の言葉にあるように、どこに行き着くかわかりません。目標実現は簡単なことではありません。目標を必ず実現するぞという意思をしっかり持つことです。確固たる信念を持って、目標にどれだけ本気で真剣であるかにかかっているのです。
結果は大自然の領分であり、人間の領分は、掲げた目標に向かって諦めず、朗らかに喜んで全力を尽くしていくことです。
まず、自分自身を磨き高めていきましょう。今の自分を向上させた程度によって、目標は実現可能になっていきます。
そして、見事に達成すれば、達成感とともに必ず大きな自信がつきます。自信を持てれば、次の目標を高く設定して、またチャレンジしていくのです。チャレンジの連続が、人間を大きく成長させていくのです。