川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
4月25日 「学と云ふものは」
凡そ学問の道死して後已む。若し未だ死せずして半途にして先づ廃すれば、前功皆棄つるものなり。学と云ふものは進まざれば必ず退く。故に日に進み、月に漸み、遂に死すとも悔ゆることなくして、始めて学と云ふべし。 安政3年5月23日「講孟劄記」
【訳】
大体、学問というものは、死ぬまで継続すべきものである。もしも、死んでもいないのに、途中でやめてしまえば、それまでの努力して得たものは全て捨ててしまったことになる。学問というものは、進まなければ、必ず後退するものである。だから、日に進み、月に進み、その結果、死ぬとしても後悔することがないようになってこそ、初めて学問ということができる。