『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「何か心得になるほんなりとも」 

正月にはいづくにもつまらぬ遊事をするものに候間、夫れよりは何か心得になるほんなりとも読んでもらひ候へ。  安政元年12月3日「※妹千代あて書翰」

【訳】

お正月にはどこでもつまらない遊びをするものである。そんなことより何かためになる本でも読んでもらいなさい。

※杉家の長女で、松陰より二歳年少の妹。一番仲がよく、終生、松陰の世話をしたといわれる。