川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
5月28日 「士の妻室たる者は」
「士の妻室たる者は、士常に朝に在りて内を知らず、故に夫に代りて家業を戒む。豈に懦弱を以てせんや」と云ふは、実に至言なり。 安政3年8月以降「武教全書講録」
【訳】
「武士の妻たるものは、武士が常に城に詰めていて、家のことをを知らないのであるから、夫になり代わって、家のことを一切取り仕切るものである。どうして、軟弱で意気地のない態度でよかろうか。いけない」という教えは、実に適切な言葉である。