『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録― 

「十分の得意は」

天下の事何に依らず、十分の得意は甚だ難き事にて、千載一遇と申すべく候。   嘉永2年8月カ「※守永弥右衛門」

【訳】

世の中のことは、何であっても、全て自分の望み通りになるということは、大変難しいことである。千年の長い間に、わずかに一回しかないくらい、容易にその機会に会えない、というべきものである。

※ 長州藩士 荻野流砲術家。松陰は17歳の頃、守永に従学した。