『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月7日 「君子の心」

 

人已に過あらば、吾れ従つて之を咎む、過ちて則ち之を悔ゆれば、吾れ従つて之を喜ぶ。是れ君子の心なり。 安政6年4月23日「※1子遠・※2の和作に与ふ」

【訳】

人が悪いことをすれば、私はそのことをとりたてて、非難する。しかし、これを反省し、改めれば、私はこれを喜ぶ。これが心ある立派な人の心である。

※1 長州藩の足軽 入江杉蔵。松陰の高弟。野村和作は実弟。

※2 和作は入江杉蔵の実弟であり、松陰の高弟である野村和作。後の子爵 野村靖。