川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
8月23日 「大識見大才気の人を待ちて」
嗚呼、世、材なきを憂へず、其の材を用ひざるを患ふ。大識見大才気の人を待ちて、郡材始めて之れが用を為す。 安政6年正月27日「※子遠に語ぐ」
【訳】
ああ、私は、世の中に才能のある人がいないことを憂えているのではない。その才能のある人を任用しないことを憂えているのである。正しい判断力をもち、気概に溢れ
た人が上にあってこそ、才能をもった多くの人々も活きるのである。
※ 長州藩の足軽 入江杉蔵。松陰の高弟。村和作は実弟。