『吉田松陰一日一言』

口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月17日 「大節に臨みて」

名利の寰区贋も真と作る、誰れか大節に臨みて其の身を致さん。 安政2年2月2日「※僧月性の詩を読む」

【訳】

名誉や利益ばかり追い求める俗世間においては、時にニセモノがホンモノとされる場合がある。しかし、節義を貫かねばならない時に、一体、誰が身を捨ててことに当た
るであろうか。そんな人は本当に少ないものである。

※周防国遠崎村(現、山口県柳井市遠崎)妙円寺の海防僧月性。松陰の同志。