『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

10月9日 「無心に出でて」

君子の道徳を其の身に蔵して、其の化の者に及ぶや、従容無心に出でて作為を借らざるに似たるあり。  弘化3年カ「雲の説」

【訳】

立派な人が、人としてのあるべき徳を我がものとして、他人を教え、変えようとする時には、ゆったりと落ち着き、一切の妄念から解放された心で行うものである。(決して、よきように見せかけようとか、わざと手を加えるようなことはしないものである。)