『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

11月11日 「勤めざる者の情」

勤めざる者の情に三あり、曰く、吾が年老いたり。曰く、吾が才鈍なり。
然らずんば則ち曰く、吾が才髙し、学成れりと。  
嘉永4年12月9日「※山田宇右衛門あての書翰」

【訳】

努力をしない人の気持ちには三つある。
一にいう、年をとりました、と。
二にいう、馬鹿ですから、と。そうでなければ、
三にいう、私は才能が高く、もう学問は極めました、と。

※長州藩 山田宇右衛門。治心気斎は号。
松陰は幼少時よりその教えを受け、最も影響を受けたといわれる。