川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
11月15日 「志のみ、胆のみ」
君子に貴ぶ所のものは志のみ、胆のみ。胆なく志なくんば、則ち区々の才知将た何の用か之れを為さん。
嘉永6年正月某日「※中村道太郎あての書翰」
【訳】
心ある立派な人に大切ことは、志だけである。肝っ玉だけである。
志がなく、肝っ玉がすわっていなければ、わずかな才能や知識があったとしても、何の役に立つであろうか。立ちはしない。
※ 長州藩士 中村道太郎、後、九郎。松陰の友人、同志。赤川淡水の実兄