『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

11月29日 「古道顔色を照す」

※文山曰く、「風檐書を展いて読めば、古道顔色を照す」と。   
 安政6年5月22日「照顔録」

【訳】

文天祥がいった。「風の吹き抜ける軒先で書を開いて読めば、古の聖賢の道が明るく照らしてくれるようだ」と。

※1236〜1282。中国南宋末期の軍人・政治家。字は宋瑞。
文山は号。宋の臣下として戦い、宋が滅びた後は元に捕らえられ、
何度も元に仕えるようにと勧誘されたが、忠節を守るために断って刑死した。