川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
「確節の修行怠るべからず」
人の父母の存没妻子の有無等にて時々変革あるなり。確節の修行怠るべからず。
安政6年正月10日「※岡部富太郎・入江杉蔵あての書翰」
【訳】
人間は、父母の生死や妻子の有無などによって、(志や気持ちなどが)その時々に変わるものである。
だからこそ、志を確実なものとする修行を怠ってはならない。
※1 長州藩士 佐世八十郎一誠。後、前原一誠。松陰の高弟。
※2 長州藩士の足軽入江杉蔵。松陰の高弟。野村和作は実弟。