『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

1月2日 「独り身之に坐せん」 

※1貫高の「事成らば王に帰し、事敗れなば独り身之に坐せん」とは、僕素より掲げて佳話と為す。  
安政6年正月5日「※2士毅に与ふ」

【訳】

僕は、貫高の、「国家のための企てが成功すれば王様の手柄とし、
失敗すれば、自分一人が罪に服す」という話を、以前からすばらしいと考えている。

※1 ~前198。中国、前漢の臣。趙の丞相。これは漢の高祖暗殺実行に際し、趙王に述べた言葉。
※2 長州藩士小田村伊之助。士毅は字。松陰の友人。後、松陰の妹 寿が嫁いだ。

手柄は人に、罪は自分に。
日本人としての美点ですね。