川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
1月19日 「志を立てざるべからず」
道の精なると精ならざると、業の成ると成らざるとは、志の立つと立たざるとに在るのみ。
故に士たる者は其の志を立てざるべからず。夫れ志の在る所、気も亦従ふ。
志気の在る所、遠くして至るべからざるなく、難くして為すべからざるものなし。
弘化3年「※松村文祥を送る序」
【訳】
人としての生き方が正しくすぐれているかそうでないか、また、仕事や勉強などがうまくいくかいかないかは、
心に目指すところがきちんと定まっているかいないか、つまり志があるか否かによる。
だから、武士たるものは志を立てないわけにいかない。つまり、志があればやる気もまたそれに従うものである。
志とやる気があれば、目標が遠すぎて至らないということはなく、また、難しくてできないということはない。
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大切なことは理念であり志ですね。
※松陰の叔父 玉木文之進が主宰していた時の松下村塾出身者で、松陰の友人。