川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
1月28日 「其れ徳のみ」
士、達しては天下を兼ね善くし、窮しては其の身を独り善くす。
独善の志ありて、而して後兼善の業あり。窮達を貫きて而して志業を成すもの、其れ徳のみ。
安政2年7月4日「※徳、字は有隣の説」
【訳】
武士は、目指していた世界に到達した時には、国家全体を善導し、逆に、困窮している時は、我が身を正しくするものである。
まず、我が身を正す、という志を果たして後、国家全体の善導をなすことができるのである。
困難極まりない状態を堪え忍び、志を完遂させるもの、それは徳だけである。
※富永有隣。徳は名。野山獄の同囚。出獄後、松下村塾で松蔭を助けた。
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まずは我が身の修身から。徳を積みます。