将来への準備
よく老後の備えなんていう言葉があるけれど、これってお金のことだけでなく、住宅もそしてお庭にも言える言葉だと思うんです。歳をとって夫婦二人の生活になったときに、日々にゆとりがあって毎日が楽しく過ごせるのが理想ですよね。
窓の向こうに素敵なお庭が広がっている景色は理想だけど、あっちの手入れもしなくちゃ、こっちのツルが伸びすぎている、雑草も抜かないと!と思いつつも、やっぱり昔のようにはいかないなぁ、なんて庭を見る度に心配事が増えてしまっては、庭は楽しみどころか辛いノルマになってしまいます。もちろん今は季節ごとにメンテナンスしながら楽しんでいるから良いけれど、将来の体力に見合ったお庭に少しずつ変化させないといけないと思っています。
今一番気になっているのが芝生。簡単に見えるかもしれないけれど、日々の雑草抜きに始まり、春から秋までは頻繁に芝刈りが必要だし、きれいな緑を保つためには肥料をやったり、エアレーション(芝生に穴を開けて空気を入れて酸素を与えること)も必要。案外我が家の庭で一番手のかかる植物かもしれません。
一番簡単にメンテナンス作業を減らせるのは石貼りなどで植物の面積を少なくすること。でもまったく植物がないのは寂しいので、部分的に植栽スペースを残して舗装材を配置します。そうすることで管理範囲が小さくなるし、なによりここだけやればいいんだって分かりやすく、気持ち的に楽になるでしょ。
また虫が発生しやすい植物は避けて、小まめな手入れが必要でないローメンテナンスの植物で構成するのもポイント。
あまり手のかからないグラス類は色々なバリエーションがあるので、それをメインに構成してもすっきり面白い庭に。ロックガーデンやグラベルガーデンのように、砂利や石で構成した庭も趣があって素敵です。ただし、必ず防草シートは敷き込むことが必要です。
それと、全部自分でなんとかしようとせず、年1回程度の管理で荒れないお庭を目指して、手入れをプロに依頼するのも1つの方法です。
備えあれば憂いなし。後で慌てたり、大出費を伴う大改装ということにならないためにも、将来を見据えて少しずつ準備していきたいな。